インド映画にゾッコン

マサラムービー物語—インド娯楽映画超入門読本

注文した時には著者が同じ人だなあという認識しかありませんでした。もちろん、野火杏子さんというのがどういう人かは全く知らず。
さて、何しろSridevi以外のインド俳優さんのことはほぼ何も知らない私です。いや、違う。「ムトゥ」に出ていたラジニカーントとミーナのことは知っていました!でもそれだけです(笑)。
「インド映画にゾッコン」を手にして最初にしたのは、このくらいSrideviのことが書いてあるかをチェックすること。女優編に1ページ載っていました。でもモノクロページなのが残念・・・。「ムトゥ」後だから仕方ないとしても、最初がミーナって・・・それでいいのか?!、とか思いました。何となく、Srideviとは格が違うのでは・・・、とか思いました。とはいえ、インド映画界のことはロクに知らないのですから何とも言えません。
あっと思ったのは、レーカー(Rekha)という女優さん。実はこの人のビデオを1本だけ持っているのでした。Srideviのビデオを買いに行ったとき、お店の人から「Srideviの1時代前のトップ女優。踊り上手いですよ」と言われて買った「REKHA-E-REKHA」という歌場面抜粋ビデオです。Srideviに比べると動きが少なくあまり魅力を感じなかったので、それほどしっかり見ていないのですが・・・。そのRekhaがSrideviの向かいのページに載っていました。
(珠玉崇敬会年報インド映画女優・REKHA 篇というページでは、Rekhaに対する熱い思いが綴られていました。しかもこの方、私と同じ「REKHA-E-REKHA」を繰り返し見た、と書かれています。う〜ん、私も今見ればまた相当違う感想を抱くかも知れません)
男優の方はラジニ以外は全員知らない人でした。近年のインド映画ファンには信じられないかも知れませんが、シャールク・カーンという人もこの本で初めて見ました(笑)。ですから、本当にインド映画のことなんて全然知らなかったのですよ。ただ単に、たまたま出会ったSrideviが好きだっただけなんです。
どちらの本も、「ムトゥ」大ヒットの後に出版されたものです。そして、これからインド映画はもっともっと紹介されて人気が出てくるだろう、いや、そうあって欲しい!、という願いに貫かれた本です。「インド映画にゾッコン」の方ではインド映画配給に関わる人々との対談集も収録されており、それぞれの方の思いや苦労が伝わってきます。
一方「マサラムービー物語」の方は野火さん個人の文章集。「ムトゥ」前後のインド映画日本公開の様子がまず紹介されています。ここでまもなく公開ということでシャールク・カーンの「DDLJ」やアイシュワリヤの「ジーンズ」が紹介されていたりします。
中盤にSrideviのことがちょっと出てきます。ダンスNo.1は誰?、という章で、迷わず「男はゴウ゛ィンダ。女はシュリデウ゛ィ」とあります(笑)。野火さんはインド映画にはまったきっかけがSridevi主演の「Chandni」だったりもしたそうなので、きっかけだけは私と同じ踊りの場面だった、ということになりますね。きっかけが同じで、かつそれをとても高く評価している、ということから、この人のお勧めだったら見てみてもいいのでは、と思いました。
(もう少し後の話になりますが、実際にGovindaの踊るシーンを見て、私もすぐにファンになるのでした)
インド映画のダンスシーン取材の章の他、テーマ別に作品紹介している章もあります。そのあたりを読んでいると、なんとなくインド映画にもいろいろあるんだな、と思えてきます。
以降、ネットで俳優や作品を検索、上記2冊に立ち戻る、また検索・・・という日々がしばらく続くのでした。それでも、「インド映画にゾッコン」に出てくる俳優さんの顔と名前を一通り把握するには2ヶ月弱かかることになるのでした。
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